英語の発音が難しい理由とトレーニング方法について解説!

英語の発音が難しい理由とトレーニング方法について解説 英語勉強法

英語の発音って難しい…カタカナ英語から抜け出したいけど、どうすればいいんだろう。

「英語は読めるし聞けるのに、いざ話すと発音が気になってなかなか口が開けない」——そんなお悩みを持つ方はとても多いと思います。

私自身も、リーディングはある程度できるのに、発音に自信がなくて会話がなかなかできない時期が長くありました。発音を直したくても「どこから手をつければいいか」がわからず、ずっと後回しにしていました。

でも発音は、正しい学習方法で練習すれば確実に改善できます。この記事では、英語の発音が難しい理由から具体的なトレーニング方法まで、ステップ別にご紹介します。

英語の発音が難しい5つの理由

「なんとなく難しい」と感じている方も多いと思いますが、その理由を知ることで対策が立てやすくなります。

母音が多い

日本語の母音は「あいうえお」の5つだけですが、英語には15種類以上の母音があります。日本語にない音が多いため、正確に発音しようとすると、どの音を出せばいいか迷ってしまいます。

英語特有の母音の例:

  • /æ/(例:cat, bad):口を横に大きく開けて発音する「ア」。日本語の「ア」より口が広がります。
  • /ʌ/(例:cup, bus):口をあまり開けずに発音する短い「ア」。力を抜いた感じで出す音です。
  • /ɜː/(例:bird, word):「ア」と「ウ」の中間のような音。口をほとんど動かさず、喉の奥から出します。
  • /ɪ/(例:sit, bit):日本語の「イ」よりも短く、力を抜いた音。「エ」に近い感覚で発音します。
  • /ʊ/(例:book, good):唇を丸めた短い「ウ」。日本語の「ウ」より唇をしっかり丸めます。

破裂音がある

英語には「p」「b」「t」「d」「k」「g」のような破裂音(口をいったん閉じて息を一気に出す音)があります。日本語には同じ発音方法の音がなく、どうしても「ぼやけた音」になりがちです。

  • 「park」の「p」:唇を閉じてから一気に開放。空気が一瞬強く出るのが特徴です。
  • 「bad」の「b」:「p」と同じ動きで、声帯を振動させて出す音。
  • 「top」の「t」:舌先を上歯茎につけてから一気に開放します。

文に強弱をつける必要がある

英語では大事な単語を強く、助動詞や冠詞などは弱く読むのが自然です。この強弱のリズムが身につかないと「棒読みの英語」になってしまいます。

例:「I want to go to the store.」→ 強く読むのは「want」と「store」。「to」「the」は弱く短く読みます。

単語のイントネーションが覚えられない

英語では同じ単語でも、アクセントの位置によって意味が変わることがあります。辞書で発音記号とあわせてアクセント位置を確認する習慣をつけましょう。

  • 「REcord」(名詞:記録)vs「reCORD」(動詞:録音する)
  • 「PREsent」(名詞:プレゼント)vs「preSENT」(動詞:発表する)
  • 「OBject」(名詞:物体)vs「obJECT」(動詞:反対する)

音声変化(リエゾン、脱落、同化、フラッピング)が難しい

ネイティブスピーカーの英語が聞き取れない大きな原因が「音声変化」です。英語では話すスピードや流暢さを保つために、単語の音が様々な形で変化します。音声変化のルールを知らないと、リスニングでも発音でも大きなハンデになります。

リエゾン(連音)

語末の子音と次の語頭の母音がつながって1つの音のように発音される現象です。

  • 「pick it up」→「ピキラップ」:pick の k と it の i、it の t と up の u がつながります。
  • 「an apple」→「アナップル」:an の n と apple の a がつながります。

脱落

語末や語中の子音が消えたり、極端に弱まったりする現象です。特に「t」「d」「k」「g」「p」「b」が単語の末尾に来るときに起きやすいです。

  • 「next day」→「ネクデイ」:next の t が脱落します。
  • 「good morning」→「グモーニン」:good の d と morning の g が弱まり、語末の ng も鼻から抜けるだけになります。

同化

隣り合った音が互いに影響し合い、別の音に変化する現象です。特に「t/d」+「y」の組み合わせでよく起きます。

  • 「did you」→「ディジュー」:d と y が合わさって「ジ」の音になります。
  • 「don’t you」→「ドンチュー」:t と y が合わさって「チ」の音になります。

フラッピング

アメリカ英語に多く見られる現象で、母音に挟まれた「t」や「d」がラ行に近い音(フラップ音)に変化します。

  • 「water」→「ウォーラー」:t がラ行に近い音になります。
  • 「butter」→「バラー」:同様に t がフラップ音になります。
  • 「better」→「ベラー」:日本語の「ベター」とはかなり違う音になります。

日本人が特に苦手な発音3選

L と R の違い

日本語では同じ「ら行」に聞こえますが、英語ではまったく別の音です。

  • L(エル):舌先を上の歯の付け根(歯茎)につけて発音します。
  • R(アール):舌をどこにもつけずに、舌を奥に引いて「う」に近い音を出します。

LとRの違いについては、「あいうえおフォニックス」さんのこちらの動画がとてもわかりやすいです!私もRの発音ができなくて長年悩んでいました(中学の英会話のテストでもRのせいで減点されました…)が、こちらの動画を見てからは自信をもって発音できるようになりました。

>>RとLどっち?RとLの発音に自信がつく!カタカナの言葉が英語で上手に発音できるようになる(Youtube・あいうえおフォニックス)

th の発音

「th」は日本語にない音で、上の歯と舌を軽く触れさせながら息を出す感覚で発音します。有声音(/ð/)と無声音(/θ/)の2種類があります。

  • 有声音 /ð/(例:this, that, the, there, them):声帯を振動させながら息を出します。
  • 無声音 /θ/(例:think, thank, three, birthday, mouth):声帯を振動させずに息だけを出します。

練習フレーズ:「I think this is the thing.」——1文の中でthの両方の音が練習できます。

V と B の違い

日本語だとどちらも「ば行・ば行」に近く聞こえますが、英語では口の形がまったく異なります。Vは上の歯を下唇に当てて、息を出しながら発音します。Bは唇を閉じてから一気に開く音です。

ミニマルペア(1音だけ違う単語ペア)で違いを練習してみましょう。

  • very(とても)vs berry(ベリー)
  • vote(投票)vs boat(ボート)
  • vest(ベスト)vs best(最良)
  • veil(ベール)vs bail(保釈)

発音改善のための具体的なトレーニング方法

ステップ①:フォニックスで音の基礎を学び、苦手な音を集中練習する

まず「フォニックス」で英語の音の仕組みを理解しましょう。フォニックスとは、英語のスペル(綴り)と音(発音)の対応ルールを学ぶ学習法です。英語圏では子どもが読み書きを習い始めるときに使われる方法で、日本人の発音改善にも非常に有効です。

フォニックスを学ぶことで初めて見る単語でもある程度正確に発音できるようになります。基礎が身についたら、L/R・th・V/Bなど自分が特に苦手な音を繰り返し練習しましょう。鏡を見ながら口の形を確認するのが効果的です。

ステップ②:破裂音・イントネーション・強弱を意識しながら音読する

単語単位の練習から、文章全体の音読へとステップアップします。どの単語を強く読むか、文全体のリズムはどうかを意識しながら音読することで、より自然な英語に近づきます。最初はゆっくりでも構いません。意識することが大切です。

私は英文を読む際に、強く発音する箇所や破裂させる音で、足や机を手でたたきながら練習するという方法を取り入れていました。この方法で練習すると、特に破裂音をより意識できて、発音がだいぶ改善された経験があります。

ステップ③:自分の発音を録音して聞く

スマホで自分の発音を録音し、ネイティブの音声と聞き比べます。「録音した声を聞くのはなんとなく恥ずかしい…」と最初は思うかもしれません。ですが、自分の声を聞いて分析するのは、発音を改善するのにとても有効!

「なんとなく違う」ではなく「ここが違う」と特定できると、練習がグッと効率的になります。どこが違うかが判明したら、重点的に練習しましょう。

ステップ④:シャドーイングで実践的に練習する

発音・イントネーション・強弱が意識できるようになったら、シャドーイングで総合的に仕上げます。ネイティブの音声にぴったりついていく練習で、全体的な発音がまとまってきます。

シャドーイングの教材は、少し自分が難しいと感じるものを使うのがおすすめ!私は最近英検準一級のリスニングテキストでシャドーイングをしています。リスニング力も発音も、どちらも伸びていると感じられますよ。

自分に合った教材がわからないという方は、後ほどご紹介する英語学習アプリを使ってみるのもおすすめです。

楽しみながら発音を改善する方法

トレーニングをこなすだけだと飽きてしまうので、楽しみながら英語を発音する練習を取り入れていきましょう。発音する機会が増えるとより上達していきます!

洋楽を歌う

洋楽は英語のリズム・イントネーション・発音を音楽のメロディーに乗せて自然に練習できる最高の教材です。歌詞を見ながら歌うだけで、英語特有の強弱や音のつながりが体に染み込んでいきます。

最初は歌詞の意味を調べてから歌うのがおすすめ。気に入ったアーティストの曲を繰り返し歌うことで、特定の発音パターンが自然と身につきます。私自身は、学生時代Avril Lavigneの曲が大好きでよく歌っていました。最近は子どもと一緒にディズニーの歌を歌っています。どんな歌を歌っているかは、ぜひこちらの記事を読んでみてください!

>>子どもと一緒にできる英語スピーキング練習【親子英語のすすめ】

海外ドラマ・映画を活用する

海外ドラマや映画は、ネイティブの自然な発音・音声変化・感情表現をまとめて学べる優れた教材です。台本通りではなく実際の会話に近いセリフが多いため、リエゾンや脱落などの音声変化を「耳で体感」できます。

おすすめの活用法は、英語字幕でまず内容を理解し、気になった表現のセリフを繰り返し聞いてシャドーイングすること。日本語字幕→英語字幕→字幕なしの順でステップアップすると、リスニング力と発音が同時に鍛えられます。

YouTubeチャンネルを活用する

YouTubeには、英語の発音を解説する質の高いチャンネルが無料でたくさん揃っています。自分が苦手な音をピンポイントで検索して学べるのが最大のメリットです。

おすすめのYouTubeチャンネルはこの後にもご紹介していますが、他にもいくつかあるので気になる方はこちらをご覧ください。

>>【初心者向け】無料でスピーキングを学べる!おすすめYouTubeチャンネル10選

独学で使えるおすすめツール・アプリ4選

① Rachel’s English(YouTube・無料)

アメリカ英語の発音をとても丁寧に解説しているYouTubeチャンネルです。口の形や舌の動きを映像で確認できるため、「どこを直せばいいか」が視覚的にわかります。発音改善を始める方にまず見てほしいチャンネルです。

>>Rachel’s English(YouTube)

② あいうえおフォニックス(YouTube・無料)

日本語でフォニックスをわかりやすく解説してくれるYouTubeチャンネルです。英語の音の仕組みを日本語で丁寧に学べるため、フォニックス初心者に非常に取り組みやすいです。まずここからスタートするのがおすすめです。

>>あいうえおフォニックス(YouTube)

③ スタディサプリEnglish

発音練習だけでなく、リスニング・スピーキング・シャドーイングまでアプリ1つで完結できます。隙間時間を活用して毎日続けやすい設計になっており、忙しい方にもおすすめです。詳しい使い方や体験談はこちら👇
>>【30代主婦・体験談】スタディサプリ新日常英会話コース無料体験

④ ELSA Speak(エルサスピーク)

AIが自分の発音をリアルタイムで採点・フィードバックしてくれるアプリです。どの音が間違っているかを具体的に教えてくれるので、ステップ①〜④で基礎を固めた後の仕上げとして特におすすめです。

まとめ:発音は「難しい理由を知ること」から始まる

英語の発音が難しいのは、あなたの努力が足りないからではありません。日本語と英語の音の仕組みがそもそも大きく異なるからです。その違いを理解した上で、正しい方法で練習することが上達の近道です。

私自身、この記事に書いたトレーニングを積んでから、ようやく「発音が変わってきた」と実感できるようになりました。焦らず、毎日少しずつ続けることが大切です。

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