
シャドーイングをやってみたいけど、本当に効果があるのかよくわからない…
英語の学習法を調べると、必ず出てくるのが「シャドーイング」。名前は知っているけれど、実際にやってみると「ついていけない」「効果が出ているのかわからない」と感じて、途中でやめてしまう方も多いのではないでしょうか。
私自身も、シャドーイングを始めたばかりのころは「本当にこれって効果あるのかな?」と思っていました。でも続けてみたら、英検の過去問でリスニングの点数が10点アップするといった効果が得られました!
この記事では、私の経験を元に、シャドーイングの効果と正しいやり方、そして初心者でも続けやすい教材5選をご紹介します。
シャドーイングとは?
シャドーイングとは、英語の音声を聴きながら、少し遅れてその音を「影(シャドー)のようについていく」ように声に出す練習法です。
もともとはプロの通訳者がトレーニングに使っていた手法で、近年は英語学習者にも広く取り入れられています。リスニングとスピーキングを同時に鍛えられるのが最大の魅力です。
シャドーイングで得られる3つの効果
リスニング力がアップする
音声を聴きながら同時に声に出す作業を繰り返すことで、英語の音に耳が慣れていきます。「なんとなく聞こえていたけど聞き取れていなかった音」がクリアに聞こえるようになってきます。
発音・イントネーションが自然になる
ネイティブスピーカーの発音をそのまま真似することで、英語特有のリズムや抑揚が体に染み込んでいきます。日本語的なイントネーションから抜け出す近道でもあります。
語彙力がアップする
同じ教材を繰り返しシャドーイングすることで、フレーズや単語が自然と定着していきます。「読めばわかる」レベルから「耳で聴いてもすぐわかる」レベルへ、語彙の質が変わっていくのが大きなメリットです。
シャドーイングのデメリット
シャドーイングは効果の高い学習法ですが、いくつかデメリットもあります。事前に把握しておくことで、対策しながら取り組めます。
- 教材のレベル選びが難しい:レベルが高すぎる教材では「ただ音を追うだけ」になり、効果が出ません。自分のレベルに合った教材を選ぶ見極めが必要です。初心者はまずはゆっくりはっきりした音声教材から始めましょう。
- 長時間やりすぎる:集中力が続かない状態で続けても効果は薄いです。1回15〜30分を毎日コツコツと継続する方が効果的です。
- 短期間では効果を感じにくい:シャドーイングは繰り返してこそ効果が出る学習法です。1〜2回やっただけでは変化を感じにくく、モチベーションが下がりやすいという面があります。
- 英語が話せるようになるわけではない:発音改善やリスニング力向上には非常に効果的ですが、自分の考えや思いを英語で表現する力が自動的に身につくわけではありません。英語で発信する力を鍛えるには、瞬間英作文やスピーキング練習を別途取り入れることが必要です。
スピーキング練習について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
>>日本人はなぜスピーキングが苦手?初心者におすすめの勉強方法5選も紹介
シャドーイングの正しいやり方【5ステップ】
シャドーイングは「ただ音声を流して繰り返すだけ」では効果が出ません。正しい手順を踏むことで、耳と口が同時に鍛えられます。以下の5ステップを意識してみてください。
ステップ①:スクリプトを読んで内容を理解する
まず音声を流す前に、スクリプト(台本)を読んで内容と意味を把握しましょう。意味がわからない状態でシャドーイングをしても、ただの音マネになってしまい、リスニング力の向上につながりません。「何を言っているのか」を理解した上で練習することが大前提です。
ステップ②:音声を聴いてリピーティングする
次に、音声を一文ずつ止めながら繰り返すリピーティングを行います。シャドーイングの前段階として、音声のリズム・発音・イントネーションに慣れることが目的です。ここで「音の形」をしっかりインプットしておくと、シャドーイングがスムーズになります。
ステップ③:スクリプトを見ながらシャドーイングする
スクリプトを目で追いながら、音声のすぐ後を追いかけて声に出します。最初はスクリプトありでOKです。「見る・聞く・話す」を同時にこなすことで、脳への負荷が高まり、学習効率が上がります。
ステップ④:スクリプトを見ずにシャドーイングする
慣れてきたら、スクリプトを伏せて音声だけを頼りにシャドーイングします。うまく聞き取れない部分は繰り返し練習し、少しずつ正確さを上げていきましょう。ここが一番負荷が高い練習ですが、リスニング力が一気に伸びる局面でもあります。
ステップ⑤:録音して自分の声を確認する
自分の声を録音してネイティブ音声と聴き比べてみましょう。「思っていたより遅い」「発音がずれている」など、客観的な気づきが得られます。自分の弱点を知ることが、上達への一番の近道です。
私のシャドーイング体験談:英検リスニングが60→70点にアップ!
英検の過去問を初めて解いた時、リスニングの点数は6割台で合格点には届いていませんでした。語彙力や読む力はそれなりについていたのに、耳がついていかず、もどかしい思いをしました。
そこでシャドーイングを取り入れることにしました。特に意識したのは「あまり聞き取れなかった文章を重点的にシャドーイングする」というやり方です。参考書の練習問題を解いた後、聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認し、その文章を5〜10回繰り返しシャドーイングしました。
最初はスクリプトを見ながら、慣れてきたら見ずに声に出す、という流れでシャドーイングしたところ、過去問のリスニングスコアが60点台から70点台へと10点アップしました。正直、「シャドーイングって本当に効くの?」と半信半疑でしたが、今は確信を持っておすすめできます。
英検のリスニングは「音のつながり(音声変化)」に慣れることが重要です。シャドーイングはその音声変化を体で覚えるのに最適な練習法だと実感しています。
初心者におすすめのシャドーイング教材5選
シャドーイングは教材選びがとても重要です。初心者には「音声がゆっくり・はっきり」「スクリプトがついている」「日常会話に近い内容」の3点を満たす教材がおすすめです。今回はすぐに使えるものを厳選してご紹介します。
NHKラジオ英会話
毎日15分・ゆっくりめの音声・スクリプトつきで、シャドーイング練習の教材として非常に優秀です。繰り返し使えるので、1ヶ月分をひたすら周回するのが効果的です。
Sakura English(YouTube)
英語学習専門のYouTubeチャンネルで、シャドーイングの練習動画を公開しています。無料で使えて、字幕つきの動画が多いのでスクリプト代わりに活用できます。初心者にも親しみやすい内容で、まず試してみる教材としておすすめです。
TED Talks(YouTube)
さまざまなトピックのスピーチが無料で視聴でき、スクリプトも公式サイトで確認できます。中級者以上向けですが、短いスピーチから始めると取り組みやすくなります。
英検リスニング参考書(旺文社など)
英検を受験される方には、リスニング対策の参考書を使ったシャドーイングが特におすすめです。試験に出るレベルの英語に特化しているので、短期間で実力がつきやすいのが最大のメリットです。旺文社の「英検準1級 でる順パス単」シリーズや「英検リスニング問題集」は音声アプリにも対応しており、スキマ時間に使えます。過去問のリスニング問題をそのままシャドーイング教材として活用するのも効果的です。
おすすめの参考書は以下の記事でもご紹介しています。
>>英検準一級を合格するためにおすすめのリスニング参考書3選
スタディサプリEnglish
スマホアプリで手軽に使えるスタディサプリEnglishは、ネイティブ講師の音声がたっぷり収録されており、シャドーイング練習に最適!なお、シャドーイングが組み込まれているのは「ビジネス英語コース」と「TOEIC対策コース」です。自分の学習目的に合ったコースを選んで取り組みましょう。通勤・通学のスキマ時間に取り組みやすいのもポイントです。
別のコースにはなりますが、スタディサプリの体験談を記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。
>>【30代主婦・体験談】スタディサプリ新日常英会話コース無料体験
電車の中でシャドーイングできる?
「電車通勤中にシャドーイングしたい」という方は多いですが、声を出すのが難しい環境ですよね。実は、声を出さなくてもできる「サイレントシャドーイング」という方法があります。
サイレントシャドーイングとは、実際に声を出す代わりに、口の中で音を動かすイメージで口パクしながら音声に追いつく練習です。完全な声出しよりは効果は落ちますが、耳と口の動きを連動させるトレーニングとしては十分機能します。
- 電車内でできること:イヤホンで音声を聴きながらサイレントシャドーイング(口パク)
- 声出しが可能な環境でやること:自宅・車の中・個室・公園など
電車の時間は「音を聴き込む」インプットの場、自宅は「声を出す」アウトプットの場、と使い分けるのがおすすめです。毎日少しずつ積み重ねることが、継続の秘訣になります。
まとめ:シャドーイングは繰り返しが命
シャドーイングは、正しいやり方で継続すれば、英語のリスニング力・スピーキング力を同時に鍛えられる最強の練習法です。
- まずはスクリプトを読んで内容を理解する
- 音声を聴いてリピーティングしてから、シャドーイングへ
- 難しすぎない教材を選ぶ
- 1回15〜30分を毎日継続する
- 電車ではサイレントシャドーイング、自宅では声出しで使い分ける
大切なのは「完璧にできなくてもいいから、毎日続けること」です。1日5分でも継続することが、半年後・1年後の大きな差につながります。
発音についてもっと詳しく学びたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。



コメント